最終更新日 2025年6月24日
外資系のエンジニアリング会社に就職
大学の機械工学を専攻し外資系のエンジニアリング会社に就職しました。
新入社員教育ではお客様に実際に納入したプラントを使って行われました。
ところが実際に配属されたのは営業部でした。
勿論技術系の営業ですが営業の基本的な知識を勉強する為営業セミナーに派遣され鍛えられました。
特にお客様対応、価格交渉の仕方、競合相手の情報の収集方法、売掛金回収の重要性の認識を含めた経理の基礎知識等を勉強しました。
営業セミナーが終わりますと担当顧客リストが手渡され実戦開始です。
幸い自分の会社が納入実績のある会社が殆どでお客様を回りながらプラントのスペアーパーツの販売等が中心でした。
売掛金の回収まで営業が行うケースも
又お客様の支払条件も様々で売掛金の回収まで営業が行うケースもありました。
特に納入しお客様の検収条件を満足し支払が行われるこのプロセスの重要性を諸先輩から叩き込まれました。
自分の会社に取っては死活問題である認識で行うよう助言を受けました。
スペアーパーツの販売やプラントと定期検査の仕事を頂ながら一年が過ぎようとしていたころとんでもない問題に直面しました。
私の先輩営業部員が契約し納入した紙パルプ業界では大手の製紙会社向けの製紙プラントに関して問題が発生しました。
約束のプラント代金が支払われないのです。
即ち売掛金の回収に問題が発生しました。
上司を経由して営業経験の浅い私に代金の回収仕事が来た
会社の経理部から営業本部長に連絡が入り速やかに代金の回収を行うよう指示が出されました。
その指示が上司を経由して営業経験の浅い私に来ました。
直ぐに同期入社で経理部に配属された友人に連絡を取り、売掛金、支払条件、公定歩合、手形を現金化する場合の金利等の一般常識を教えて貰いました。
それからはお客様に日参し代金支払いのお願いをし、相手の会社の代金支払い停止の理由を聞きました。
お客様の言い分はプラントは正常に稼働しているが紙の品質にばらつきがあり、その原因を私の会社に問い合わせ中も納得のいく答えが返って来ないとの事で、品質のばらつきが収まれば代金を支払うとの事でした。
無事売掛金の回収ができた
会社に持って帰り技術部長に説明しましたが、お客様の原料、パルプの品質に起因しているとの事でした。
次の日一人で製紙会社に出向き原料のバラツキの話をしていましたが、お客様の方で製紙機械の前の行程にミキサーを取り付けバラツキが改善したとの事でした。
直ぐに支払手続きが始まり一か月遅れで売掛金の回収ができました。
私に取ってはいい勉強になり自信もつきました。
こちらも参考・・・売掛金買取り