最終更新日 2025年6月24日
今どき社員旅行などをやっている会社は少ないのではないかと思いますが、我が社は毎年キッチリ遂行しています。
もちろん、大多数が乗り気という訳ではなく、そのための数千円の毎月の積立も半強制といった感じでした。
ただでさえ気が進まないのに何と去年、どうにも逃げられずに旅行の幹事になってしまったのです。
そこで、考えたのが「どうせ行かなければならないのなら、今までと違った趣向にして女子が楽しめる旅行にしよう」ということでした。
ヨーロッパ風の旅
何故なら毎年恒例の社員旅行では、何となく男女同権が忘れられ、女性が何かとエライ人々のお酌をするなど気を遣う場面が多かったからです。
そこで、去年の社員旅行のテーマをズバリ「ヨーロッパ風の旅」とさせていただきました。
そして、そのテーマを何か月も前から部長やら課長やらに前もって伝え、ヨーロッパ風と言うからには宿泊はホテルで食事の内容等もイタリアン等の洋食になると宣言したのです。
まあ、女性のみなさんからは概ね歓迎されました。
女性の中にはあの「今夜は無礼講、宴会モード」で宴会所で長々と付き合わされるのに閉口していた人が少なくはなかったからでしょう。
でも、男性陣からは疑惑に満ちた視線を浴びてしまったので、「たまには女性ファーストを心掛けるべし」とお局ならではの一喝で黙らせました。
社員旅行はみんなが楽しめた方が良い!
さて、当日ですが結果的には全体的に大変良い評価を得ることが出来ました。
その理由は女性は「ヨーロッパ風」ということで少々オーバーに振舞った役職の方を始めとする男性陣から姫扱いされ、いつもならばお酌をして回らなければならないところ、今回は男性の方がワイングラスに目配りしてくれ、コース料理をゆっくりと味わうことが出来たと喜んだのです。
じゃあ、反対に男性からクレームがあったのかというと、こちらも遊び気分で楽しめた、と大変好評でした。
多分毎回毎回だったら不満にもなったのかもしれませんが、今まで1度もこういった洋風の社員旅行を行ったことがなかったので、かなり新鮮に映ったようです。
朝までダラダラ飲むことがなかったことも若い人には好評でした。
これを機会に毎年何かテーマを決めようと社内からの声も上がっています。
どっちみち社内行事として行われるのなら、楽しまなくては損ですよね。
次回の幹事は一体どんな趣向を凝らしてくれるのかと思うと、今まで楽しみだったことがなかった社員旅行が、俄かに楽しみになったとみんなで話しています。