最終更新日 2025年6月24日
美容師になるためには、美容師養成学校に行ってそこを卒業すればいい、と勘違いしている人に時々出会います。
しかし、美容師養成学校を卒業して得られるのは、美容師国家試験の受験資格であって、美容師の資格ではないのです。
この、美容師国家試験に合格し、免許申請をすることではじめて美容師を名乗ることができるようになるのです。
それでは、美容師国家試験とは、どのような試験なのでしょうか。
美容師になるためには、実技と筆記の二種類の試験に合格しなくてはいけません。
この実技と筆記のどちらかだけが合格した場合、美容師の資格はとれませんが、救済措置も用意されています。
申請をすることで、次回の試験に限り、合格した科目は免除してもらうことができるのです。
つまり、今回は筆記が合格で実技が不合格だった、という場合、次の美容師国家試験では、筆記の免除申請をすれば、実技だけを受験して合格すれば良い、ということになるというわけです。
美容師国家試験は、おおむね50パーセントから80パーセントほどの合格率の試験です。
これは、難関というほどではありませんが、受けさえすれば合格できる、というほど簡単でもありませんね。
筆記に関しては、6割以上の正当率であるということと、0点の科目がないということが合格基準となっています。
試験内容は、美容師に関係のある法律関係から、人体の構造や皮膚について、衛生面など、多岐に渡ります。
一方の実技試験は、3つの観点から採点がされます。
髪のカット、セット、衛生面です。
衛生面では、減点30点以下、カットの減点40点以下、セットの減点50点以下で合格となります。
具体的なセット内容などは、試験の回によって変わってきますから、一度不合格でもめげずにまたチャレンジしてみると良いでしょう。
これらのセットは、試験用の特殊なセットになりますから、試験のための勉強をしておかないと美容師になるのは難しいでしょう。
そのためにも、美容師養成学校での授業をきちんと受け、自主的な練習が必要となります。