仏壇を処分する方法と流れについて

最終更新日 2025年6月24日

仏壇の処分方法

引っ越しや買い替えなどによって、現在使っている仏壇の処分に悩んでいる人も多いことでしょう。
日ごろから菩提寺や仏具店などとお付き合いがあるのであれば、処分方法も考えられるかもしれませんが、多くの人がこのようなケースでは悩むものです。

大切な先祖をおまつりしているものであるからこそ、粗末に扱いたくはないでしょう。
一般的な処分方法としては大きく分けると四つの方法があげられます。

菩提寺にお願いする方法や仏具店に依頼する方法、自治体の粗大ごみ回収、専門業者にお願いする方法の四つです。

⒈菩提寺にお願いする方法

もしも菩提寺があるのであれば一番最適な方法の一つと言えます。
開眼供養から閉眼供養まですべてをとりおこなってもらうことができ、処分だけではなく購入に関しても相談にのってもらうことができます。

しかし菩提寺に対し毎月の務めがあるためこれに関しては面倒に思うケースも多いものです。
仏具店に依頼できるのであれば間違いなく安心して依頼することができるでしょう。

購入や処分の日程調整もしやすく、処分をする際の手続きも非常にスムーズです。
新しく購入する場合には金額が割り引かれる可能性も考えられます。

⒉自治体の粗大ごみとして出す場合

しかし購入する場合は良いですが、処分だけとなると依頼しにくいのが現状です。
自治体の粗大ごみとして出す場合には、自宅近くの指定の場所に日時を確認したうえで捨てることになるでしょう。

仏壇をごみ収集所に捨てることにそれほど抵抗はないのであれば処分方法の一つとして候補に挙がります。
金額は自治体によって異なりますが比較的費用は安く済みます。

自分で処分することになるので面倒な手続きも少なく、実際に申し込みが必要となりますが書類作成なども少なくて済むでしょう。
しかし自治体によっては仏壇は引き受けてくれないところもあり、ごみ集積所に捨てることから周りの目が気になる人も見られます。

またごみ回収者によっては宗教上の理由などから不快な思いをさせてしまうことにつながるかもしれません。

⒊最後に業者に処分を依頼する場合

最後に業者に処分を依頼する場合には、魂抜きなどもすべてお願いするケースと、処分だけを依頼するものにわかれます。
業者に関しても業者に関しても仏具専門店なのか、仏具を扱っているだけなのかで違ってくることでしょう。

専門業者であれば魂抜きからすべてを任せることができ、粗大ごみとして処分するので人の目が気になることもありません。
自分で自宅から移動させる手間もなく、指定した日に処分することができスムーズと言えます。

しかし費用に関しては粗大ごみと比べるとやや高額になるでしょう。
サイズや魂抜きなどを行うことによっても金額は異なります。
また業者を探す手間も発生します。

処分の流れについて

処分方法とともに、処分の流れについても知っておく必要があります。
処分を検討する場合には必要な手続きもあることから、できる限り時間に余裕を持ったうえで検討していく必要があります。

まずは開眼供養が行われているかを確認します。
魂を仏壇に入れることを開眼供養と呼んでいますが、これを行っていた場合には閉眼供養が行う必要があります。

閉眼供養が必要なのであればまずは菩提寺に連絡をして魂を抜く儀式として閉眼供養を行います。
その後仏壇を運び出し、処分をすることになります。

また処分を考えた場合に、比較的高価なものであることから、買い取ってもらえれば少しはお金を手に入れることができるかもしれません。
買取してもらえる場所は、古美術商や仏具店、リサイクルショップやネットオークションなどがあげられます。

古美術商は美術的な価値がありそうな場合には引きとってもらえるかもしれません。
また仏具店であれば新しく仏壇を購入する際には引き取りとともに割引きをしてくれることもあります。

リサイクルショップやネットオークションで処分する方法もある

購入する際にはぜひとも相談してみたいところです。
リサイクルショップによっては、買取を引き受けてもらえるところもあります。

気をつけなければならないことは移動手段で、繊細なものであることから素人が移動させたことで壊れてしまうケースもあり十分な注意が必要です。
また一言でリサイクルショップといっても特定の宗派向けのリサイクルショップもあるので、このようなものがないかどうかを菩提寺に確認してみることもお薦めです。

ネットオークションでの取引きは少ないですが全くないわけではありません。
家具調のものやコンパクトなもので、比較的汚れや破損個所がなくきれいなものの場合には落札を希望する人もいるでしょう。

出品に制限がかけられてるわけではないため、出品して見るのも一つの手段です。
また落札者があらわれたとしても、配送や移動の際には十分に気をつけなければなりません。

新しいものを購入するのであれば下取りを相談してみるのもお薦めです。
新しいものを購入する際に無料で下取りをしてもらえることもあり、下取りを選べば移動に関しても専門知識を持つ人が運んでくれるため傷つけることなく運ぶことができます。