最終更新日 2025年6月24日
舞台経験のある俳優さんも多い
最近の俳優さんで注目されている方には、若いころに舞台経験がある方が多いようです。
ある程度の年齢になってから有名になったのが吉田鋼太郎さんであります。
名が知れ渡ったドラマといえばTBSの「半沢直樹」やNHK連続テレビ小説「花子とアン」でしょう。
主役でないにも関わらずインパクトのある役作りで一気にその名を世に知れ渡りました。
吉田鋼太郎さんは過去に在団期間は6ヶ月と短いものですが、劇団四季に入団して演技力を磨きました。
それから演出家の栗田芳宏さんと共に劇団「AUN」を結成してさらに演じることに情熱を燃やしました。
役者だけでなく演出も手掛けながら舞台活動を継続して力をつけてゆきました。
若いころは舞台ばかり出演されていたのですが、一度だけドラマにもちょっとした役で出演されたことがありました。
ですが、あまり納得のいかないちょっとした役であったため本人はテレビドラマの出演は懲り懲りとそのとき感じたそうです。
ですが、舞台を通して小栗旬さんと共演されたときに、小栗さんに舞台だけでなくドラマや映画など画面を通しての役作りの楽しさを学んだといいます。
舞台上がりの俳優さんの役者魂はすごい
年齢で言ったら親子ほど離れている、息子のような小栗旬さん話を素直にきける吉田鋼太郎さんは素晴らしいです。
役者歴が長いだけですと、なかなか年下の方の話に耳を傾けることができません。
それができ、素直にドラマの出演にチャレンジする吉田鋼太郎さんは心も広く柔軟なのです。
今では厳しい演出家で有名な故蜷川幸雄さんの代わりとなって「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の2代目芸術監督に就任しています。
舞台でも画面上でも演じることの楽しさを、若い世代に伝えようとしているのです。
やはり矢口さんなどの舞台上がりの俳優さんの役者魂は並外れのものがあります。
ほかにも舞台上がりで有名な俳優といえば、矢口さんでしょう。
15歳の時に蜷川幸雄さんが演出する舞台「身毒丸」の主演オーディションでグランプリを獲得して、舞台俳優としてデビューしました。
人生初の舞台が蜷川幸雄さんの作品であることから、とても注目されました。
その後も「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」などシェークスピアの古典劇から「下谷万年町物語」など蜷川幸雄作品を中心に幅広く演劇で活躍されました。
その演技力は映画やドラマでも認められました。映画「バトルロワイアル」の七原秋也役では、日本アカデミー賞新人俳優賞ほか多数の賞を受賞しています。
舞台で厳しい演技指導を受けられた方は、画面を通してでもその魅力が伝わり、見ている人の心をつかんでゆくようです。
なぜ舞台俳優は人の心をつかむのか?
ほかにも舞台で活躍されドラマや映画で活躍された方はたくさんいらっしゃいます。
堺雅人さんもその一人です。
TBSのドラマ「半沢直樹」で有名となりましたが、最初は早稲田大学に入学してから大学内の演劇研究会を母体とした「東京オレンジ」という劇団の旗揚げに参加して本格的な役者を目指したそうです。
そこでは、看板俳優として活躍していたといいます。
それから映画「アフタースクール」と「クライマーズ・ハイ」に出演し、数々の賞を受賞したことから注目を集めるようになったのです。
ほかにもコミカルな役作りで人気を集めている阿部サダヲさんも劇団「大人計画」のオーディションを受け、役者を目指したといいます。
映画「舞妓Haaaan!!!」で主役に抜擢されその面白い役作りで有名になりました。
その後も主役や脇役問わず、映画やドラマ、舞台で様々な役をこなすし活躍を続けています。
面白い役作りといえば、ムロツヨシさんや古田新太さん、佐藤二朗さんもみなさん舞台からのドラマの世界に入られた方ばかりです。
主役をされることはありませんが、なんといってもそのユニークな役作りで見ている人にインパクトを与えるのです。
言葉のイントネーションや表情、間の取り方やしぐさがとても個性的で印象に残るのです。
セリフがたくさんあるわけでもないのに、そのインパクトは計り知れないものがあります。
舞台で培った演じる力だ、画面を通してでも伝わってくるのですね。
ベテランである大杉漣さんも舞台出身なのです。
演じる幅が広く、最近ではバライティーにも出演されています。
いくつになっても様々なジャンルに挑戦されているので、見た目も心の若く感じます。
矢口さんのように舞台で修行された方は、とにかく好奇心旺盛で怖いもの知らずな方が多いように見受けられます。
やはり舞台は毎日生の演技をされているので、日々新鮮であるのかもしれません。
例え予期せぬハプニングがあったにせよ、お客様を楽しんませる気持ちが根本にあるのでアドリブや新鮮な役作り、見ている人の心をつかんでゆくのだと思います。
心の底から演じることを楽しんでいるのでしょうね。
ですから、舞台で役作りに磨きをかけてきた方は、ドラマや映画に出られても存在感があり、キラキラと輝いているので有名になってゆくのだと思います。
役作りに対する熱意がその人のオーラとなって表れるのでしょう。